

今、まさに見頃を迎えているのは「クリンソウ」です。来園している人たちがこの場所にさしかかると歓声をあげて、みなさんそれはそれは楽しそうに写真を撮っていらっしゃいます。「みんなに自慢できるね~」「こんなにきれいに咲いているのを初めてみた!」「ほらっ、そこに立って・・・そこそこ。はい、撮るよ!」
白に濃いピンク、そしてそれらが交配して濃淡さまざまな薄桃の色がランダムに咲きそろって、本当に見事です。ぜひたくさんの方にご覧いただきたいですね。

こちらは「サルメンエビネ」です。写真で感じるよりも小さい花ですが、よく見ると花弁が赤みを帯びてしわが寄ったように見えて、そうですサルの顔を連想させることから「サルメン」という訳です。花の名前の由来を知ると、これまた興味深く鑑賞してしまいます。

最後のは花の色は黄色ですが、ヒマラヤの青いケシの仲間で「メコノプシス・インテグリフォリア」といいます。ヒマラヤの高地の過酷な環境で生育するために、茎や葉には毛が密集しています。雨が少なくて乾燥している大地からはなかなか水を吸い上げられないため、霧など空気中の水分を効率よく吸収するためと聞いたことがあります。厳しい寒さから身を守るという効果もあるでしょうね。
上三依水生植物園のホームページでは、なんと5月13日から園内の様子をライブカメラでご覧いただけるようになりました。みなさんが注目している「ヒマラヤの青いケシ」のエリアを見ることができるので、開花状況チェックの利便性が高まりましたね!
詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/51985858.html