塩原温泉の案内人(ガイド)を育成中です

  塩原温泉では様々なガイド活動が行われています。ご紹介すると、日光国立公園塩原地区の散策や観察をお手伝いする自然系ガイド「塩原温泉パークコンダクター」、明治・大正期に数多くの文人が訪れた塩原ならではの文学系ガイド「塩原文学研究会」、そして温泉街を散策しながら各所に秘められたエピソードなどを紹介する街歩き系ガイド「塩原温泉まちめぐり案内人」などです。

平成30年6月20日(水)は、こうしたガイド活動を担う人材を育てる・・・塩原温泉まちめぐり案内人養成講座がありました。今年2月から月1回のペースで講座を開催していて、今月が第5回。ガイド活動をするための現地調査や案内実技などに臨みますが、幅広い素材・それぞれに魅力がある塩原温泉ですから、教養講座として分野別の講師による温泉・文学・生き物・近代史・食・見どころなども学びます。
この日は一日教養講座となり、午前は文学、午後は生き物について学習しました。

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こちらが午前の部【塩原ゆかりの文人たち】の様子です。塩原関連の文学作品としてもっとも有名なのが尾崎紅葉の小説:金色夜叉ですが、その内容まではなかなか知りませんよね。熱海の海岸で男が女を蹴っているという場面だけで分からなくても満足してしまうくらいです。
いえいえ・・・、ということで金色夜叉のストーリーから塩原温泉が小説中でどのように描かれ、どのような役割を果たしているのかということから学びました。さらに夏目漱石、田山花袋、徳富蘆花、谷崎潤一郎など、そうそうたる顔ぶれが塩原に足跡を残していることを知り、「この講座でいかに居眠りをしようかと考えていた。」という受講生が身を乗り出すように聞いて、「もっと若いときにこういう話を聞いていれば・・・」と言っていました。

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昼食を挟んで午後は、「塩原の生き物と自然環境」として、貴重な動物が生きていくための自然とはどういう環境かというテーマを、現在産卵の時期を迎えているモリアオガエルが生息している大沼公園でのフィールドワークを交えて学びました。梅雨の季節で、前日とは打って変わって傘が必要なお天気となりましたが、あらかじめ雨具や長靴の用意を呼びかけていたので受講生もやる気満々!沼のほとりの草の中を傘の列が歩いている写真はなかなかの雰囲気がありますね。

次回の講座は一か月後の7月20日(金)、いよいよ2人1組となって、約2時間をかけて温泉街を散策するまちめぐりツアーのガイド実技に臨みます。

詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/52028266.html

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