
皆さんは日本語以外の言葉を話せますか?
私は塩原なまりの日本語しか話せません。
中学、高校で英語を習えば6年。
大学に行けば合計10年。
これだけ英語を習っても話せる人は少ないでしょう。
まあ、これは英語教育が受験で点を取ることに重きを置いていたからでしょう。
受験が「外国人とどれだけコミュニケーションを取れるか」という方式になれば、話せる人が増えるのではないでしょうか。
とは言っても、今、目の前に外国人のお客さんが来たら、我々観光従事者は対応しなくてはなりません。
ちなみに、塩原温泉に来る外国人は年々増えていて、平成28年は6,000人を超えました。
この6,000人の外国人観光客は満足に旅行を楽しめたでしょうか?
そして、塩原の人は対応が良いと感じたでしょうか?
たぶん、色々と質問したくても言葉が通じなくて諦めたお客さんもいるでしょう。
そこで、観光関係者を対象とした英会話勉強会を開きました。

今回が初めてという訳ではありませんが、今年は今までと違い、地元の学校の英語の先生に協力してもらい、勉強会を行いました。
塩原小中学校の山本教頭(語学堪能、世界70ヶ国を旅した笑顔あふれる女性)と外国語指導助手(ALT)のシャリアーさん(ヒゲがとってもチャーミングなサッカー大好き男子)が今回の先生です。

当初、数名だと思っていましたが、20名近い参加がありました。
参加者は旅館や観光施設の関係者です。

授業は大変実践的でした。
テキストはあるものの、それは参考にする程度で、基本的にペアになった相手と外国語でやり取りをする
形式です。
事前にやり取りの説明を受け、みんなキチっとメモを取ります。
しかし、先生は『はい、ペンは置いて下さい。間違っても良いから相手の目を見て話しましょう。』と言うのです。
正しく伝えるのではなく、間違っても良いから、伝えようとする気持ちを持つことが大切と言うのです。
上の写真を見ると分かると思いますが、みんな下を見ながら会話してます。
これはNG。
外国人にとって、目を見ないで話すのは失礼に当たるのです。

はじめに自己紹介を英語でします。
簡単な紹介ですが、思うように言葉が出て来ません。

その後はお土産を買いに来たお客さんとお店の人を交互に行います。
オススメのお土産を教えたり、お釣りを渡したり、ペアを変えながら繰り返し行います。
基本的に、外国語を覚えるのは2の次であるということが今回の要点です。
『何年も英語を勉強したのに話せない我々が、この勉強会で話せるようにはならない』。
『間違っても良いから、相手の目を見て、笑顔で対応する』。
『言葉が出なかったら、身振り手振り、または写真を見せたり絵を描いたりして伝える』。
『英語が話せないからと臆することなく、度胸を持って対応する』。
つまり、小手先の技術でなく、心構えが大切ということでした。
受講生の皆さんは為になったと言っていました。
私は早く外国人のお客さんをお迎えしたいです。
詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/52009464.html