

先日、観光協会に1本の電話がありました。
JR東日本からで、今度JRの社員研修を塩原で行うので、その中で塩原のことを話してほしいと言うのです。
つまりは講演依頼と言ったところでしょうか。
どういった研修かは良く分かりませんが、JRの色んな駅の偉い方々がたくさん集まり、泊りがけで行うのだとか。
そして、塩原のことを話してもらいたいという依頼なのですが、内容はおまかせというのです。
おまかせって、ある意味一番難しいですよね。
時間は30分。
みなさんは30分間1人で講演のようにみんなの前で話したことありますか?
30分間しゃべるって長いようで短く、短いようで長い、といった感じでしょうか?
仮に、話す内容が決まったとして、それを練習したら、1回するだけで30分もかかります。
話す内容を決めるだけでも一苦労です。
だらだらと話しても聞いてもらえませんから、テーマを決め、話したいことをまとめます。
そして、映像資料も作ります。
しかし、私は不器用なので、見やすく簡潔な資料など作れませんし、魅力的なテーマも思いつきません。
なので、足りない頭でどんな研修なのか考え、それに適した内容にしようと考えました。
その研修は泊りがけで、私の話は一番最後です。
きっとお疲れでしょう。
また、多忙な方々でしょうから、塩原に来たことがなく、どんな観光地かも知らないなんてこともあるでしょう。
以上のことから、「へー」と興味を持ってもらい、あわよくば1人でもいいのでプライベートで来たいと思ってもらえるような内容にしようと考えました。
「へー」と思ってもらえる素材は、過去に塩原に連れてきた友人・知人が興味を示したもの、また、自分が感動したものをチョイス。
映像資料は写真や地図を中心に目を引くものを選び、文字は題名だけとシンプルに。
話す内容は資料に沿って進めようと思いますが、皆さんの様子を見ながら、反応がかんばしくなければ飛ばし、良ければ余談を盛り込み興味を引き付ける、という戦略で臨みます。
練習は一切しませんでした。※時間がなかったため
作った映像資料のチェックだけ。
そして本番。
数時間前は緊張していましたが、会場に入ったら緊張は不思議と消えました。
聞いている方々は60人くらい。
司会の方に紹介され、挨拶をし、早速スタート。
まずは、映像資料1ページ目の【塩原温泉郷】というタイトルを映したまま、10分ほどトーク。
この映像資料が最後まで終わると、時間が余った場合、アドリブで話さなくてはならないので、最初にゆとりを持たせようと思ったのです。
担当の方に、事前に挙手や応答を求めても良いという確認を取っておいたので、バンバン指して質問しますます。
が、しかし、「分かりません」としか答えてもらえません。
始まって数分にして、質問をするという作戦は変更を余儀なくされます。
「知っている人?」、「行ったことある人?」という確認を取る挙手には応えてもらえたので、それを入れつつトーク中心で運ぶことに。
そんなこんなで最初の約10分のつかみで惨敗した私は、席に着き映像資料と共に進めます。
もう思い通りにはいかないと思った私は、メインで考えてきた内容よりも余談を中心に話しました。
何度か笑いが取れたので、多少は善戦と言える場面もあったでしょう。
しかし、思わぬ落とし穴が。
なんと、映像資料が半分も残っているのに、時間が後5分しかないのです。
気付いたときは焦りましたが、冷静に考えたら、なんとしても話さなければいけないというものではないので、後半の写真はペラペラと簡単に紹介する程度で終わりにします。
そうして、残り数分でまとめに入り、締めは下手だったものの、何とか無事に話すことが出来ました。
いやー、30分も話すなんて私は初めてだったので、どうなることかと思いましたが、何とかなったので安心しました。
講演に慣れている人は1時間でも2時間でもスラスラ話すので、その域に達するまで経験を積むしかないと思いました。
おっと、締めが個人の感想になってしまいましたね。
どうやら、私の課題は締めのようです。
今日の記事の締めは、『こういう地道な広報活動を日々行っています』としたかったのですが、まあいいでしょう。
この講演で1人でも塩原に来たいと思ってくれる方が居れば幸いです。
詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/52008402.html