
この日、私は元湯(もとゆ)という温泉地区に行きました。
元湯の場所はこの地図で分かるでしょうか?
塩原でも山の方と言っていい場所にあります。
上の写真は元湯に向かう道です。
まさに雪道。
アスファルトは完全に雪で埋もれています。
この雪道には何パターンかのコンディションがあります。
このように真っ白な場合、雪がシャクシャクしている時と、ツルツルしている時があります。
前者はそれなりにタイヤが食いつきますが、後者はあまり効きません。
スキー場のアイスバーンを想像してもらえるとイメージしやすいでしょうか。
塩原は除雪が行き届いているので、このような山道もしっかりと除雪します。
とは言っても、ほとんど氷点下で、なおかつ樹木で日が当たらないので、踏み固められた雪は氷となり、除雪をしても取り除けません。
すると、除雪のたびに表面が平らに均され、それが圧雪し、まるでスケートリンクのようになるのです。
こうなると、もうツルッツル。
ちなみに、上の写真のコンディションはどちらでしょうか?
答えは前者、タイヤが食いつく状態です。
ほんの少し、キラっと反射しそうな光る路面もありますが、このくらいなら大丈夫。
話を最初に戻しますが、この雪道のコンディションによる車の制動は経験しないと分からないでしょう。
ですので、あまり経験のない方は不用意に踏み入れないことをオススメします。
とはいっても、この言い方では元湯の営業妨害になってしまいますよね。
ご安心ください、そういう話ではありません。
安全に行く方法をお伝えします。
ズバリ、チェーンです。
チェーンをつければまず困ることは無いでしょう。
もちろん“慣れ”による部分も多いので、コツが分かればスタットレスタイヤでも走れますが、慣れるにはたくさん走らないといけないので、いくらコツを説明しても伝わらないでしょう。
この日、立ち往生している車を2台見ました。
どちらも前輪駆動でスタットレスタイヤを装着していましたが、上り坂の途中で止まってしまったのでしょう。
けたたましいエンジン音と共に、これでもかと前輪を空回りさせているのです。
後輪駆動だと、この状態ではなかなか走り出せませんが、前輪駆動なら優しくアクセルを踏めば走り出せるでしょう。
ですが、アクセルを目いっぱいに踏んでタイヤを空回りさせては、いつまでたっても路面に食いつきません。
これは助けなければと、どちらにも私は声を掛けました。
しかし、1台はここでチェーンをかけるから大丈夫と救助を断り、もう1台も大丈夫だから先に行ってくれと断りました。
語弊を恐れずに言いますが、2台とも助けを求めた方が良かったでしょう。
どちらにも共通していましたが、焦りが焦りを生んでいるような状況でした。
これでは簡単に付けれられるチェーンも付けられないかもしれません。
雪道に慣れた車に助けを求めれば、その場の救出だけでなく、ちょっとしたコツや、この先の危険ポイントなどの情報も得られます。
そもそも、このように声を掛けてくるような人は助けてあげたいのですから遠慮は無用なのです。
ちなみに、私は牽引用のロープや工具にスコップなどを常備していますので、お困りの時はお声掛け下さい。
料金はかかりません。
詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/52002577.html