
雪はスノースポーツや雪見風呂など、とても魅力的なものです。
とはいえ、道路やゴルフ場に積もると困ってしまいます。
いつも思うのですが、山や川などの雪景色が素敵な所やスノーイベントを行う施設だけ降って、道路や民家には降らないで欲しいものです。
その雪の注意点に『落雪』があります。
読んで字のごとく、屋根などから落ちてくる雪があるのです。
ところで、屋根の雪止めってご存知ですか?
屋根の先端などに付いている出っ張りみたいなものです。

↑このような出っ張りです。
長い1列のものなどもあります。
これは屋根に積もった雪が落ちてこないようにするストッパーといえば良いでしょうか?
ところで、実はこれ、ある地域とない地域があるんです。
以前、友達と旅行していたら、これを見て「あの出っ張りは何?」と聞いてくるのです。
私はあるのが普通だと思っていたので、そんなことも知らないのかと疑問を抱きつつも冷静になり丁寧に説明します。
どうやら、友人の地域では見ないというのです。
そこで、後日確かめに行きました。
なんと、そこには全くどの屋根にも雪止めが付いていないのです。
これには驚きました。
それからというもの、私は旅行のたびに屋根を見るようになりました。
すると面白いことが分かったんです。
雪がほとんど降らない地域と、豪雪地域には雪止めがないのです。
理由を調べると、前者は止めるべき雪がないからで、後者は雪を下ろすのに邪魔だからだとか。
つまり、そこそこ雪が降る地域特有の構造物なのです。
ざっと見たところ、栃木県は大体付いていて、福島の会津地域(西側の山深いところ)にはありませんでした。
福島も中通り(東北新幹線が通っているライン)になると付いていました。
南に行くと、静岡県の海沿いはない所が多かったです。
話を戻しますが、この雪止めのある塩原では、雪が滑り落ちません。
しなしながら、結構な積雪があると、雪止めでどんどん雪がたまり、それが少しずつせり出してくるのです。

せり出すとこの写真のようになります。
日中の暖かさで融け、夜間の寒さで凍り、それを繰り返して成長します。
そうなると、このせり出したものは雪というより氷の塊に近くなります。
これが頭にあったらどうでしょう?
ぞっとしますよね。
管理されている施設ならこういう軒下はバリケードで入れなくするか、事前に落とすかします。
しなしながら、そうでない屋根もあるので、注意が必要です。
ちなみに、高ーーい屋根でとても大きく成長したものは、落ちる瞬間、バキッと音がします。
そして、地面に落ちるとドガシャッ!と凄まじい衝撃が起きます。
くれぐれも、雪がせり出している場所は通らないようにしてください。
車も同様です。
車の屋根やボンネットがへこみます。
雪の塩原をお訪ねになる時は、上を意識することをオススメします。
詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/52001980.html