塩原温泉 『他の温泉地と話をしました』

観光地の魅力ってなんでしょう?
そもそも観光には色々とありますよね。
塩原のような田舎の温泉観光の他に、東京ディズニーリゾートや横浜みなとみらいのような都会的観光もありますし、伊勢神宮や京都・奈良のような神社仏閣的観光もありますし、B級グルメ大会やご当地グルメなどの食を目的とした観光もあります。
その中で魅力は何かと言われれば、目的によって違うのでしょうけど、総合的に楽しければ魅力的な観光地と言えるのではないでしょうか。
結局、『お客様が楽しいと思う要素があること』が魅力なのではないかと思います。
さて、塩原でお客様が楽しいと思う要素はなんでしょう?
やはり、他にない要素を提供することではないでしょうか。
ですので、遊園地を塩原に作っても大した魅力ではないですよね。
そういうのは那須高原にたくさんありますので、そちらで楽しんでもらえばいいのです。
やはり、塩原は温泉と自然です。
温泉は今の時代、掘れば東京でも出るくらい利用しやすくなっていますが、湯量の豊富さと泉質の多彩さは塩原の比ではありません。
さらに自然の豊かさも、切り立った岩や、それらが削られた渓谷の深さは他の自然系観光地と一線を画します。
もちろん、歴史や文化にグルメもありますが、温泉と自然だけでも十分な魅力があると言わざるを得ません。
ちなみに、この魅力は塩原で育った私にはイマイチ分かりにくいものでした。
物心ついた時から温泉に入っていましたが、湯船に温泉があるだけのお風呂なので、桶で湯をくまなくては体を流せず、テレビで見るようなシャワーのあるシステムバスにあこがれました。
温泉は常に出ているので、バスクリンのような入浴剤を入れてもどんどん薄まってしまい、シュワシュワの疲労回復効能は得られないとガッカリもしたことも。
自然もそうです。
自然豊かと言えば聞こえがいいですが、何をするにも山道を下り20kmも車を走らせないと用事が済まないのです。
コンビニもない、信号もない、あるのは山とお年寄りだけ。※今はコンビニも信号もあります
とにかく、塩原を離れるまで私は魅力なんて全く感じませんでした。
それがどうでしょう、都会に住むと、田舎の良さが分かってくるのです。
話が長くなるので前置きはこのくらいにしますが、塩原は温泉と自然が大変に魅力なのです。
なので、他の温泉地とどう違うのか、何が優れているのかを明確にして、それをお客さんに提供すれば、好きな人は絶えることなく通うでしょう。
はじめの写真は『塩原温泉読本』というパンフレットです。
泉質、色、効能などをはじめ、日帰り入浴マップや温泉ソムリエの話などが詰まったスゴイものです。
こういう多種多様の泉質をお客様に提供できる温泉地はなかなかないでしょう。

そんなある日、一本の電話を受けます。
『塩原温泉の取り組みが素晴らしいのでお話を伺いたい』
お相手は群馬県の猿ヶ京温泉の方々。
猿ヶ京温泉についてはこちら←のホームページをご覧ください。
彼らは猿ヶ京温泉の宿のご主人であると共に源泉給湯事業を手掛けていのだそうです。
温泉街の活性化を図るべく活動しようと奮い立った方々が色々と視察をして回っているのでしょう。
我々の取り組みを話すだなんて恐縮ですが、こういう交流は大事だと思い快く受けました。
それで昨日、彼らが塩原にお見えになったのです。
つづく。












詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/51998592.html

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