
滝の数は40以上、吊橋の数も10以上あります。
滝に関しては、険しい場所にあるものが多く、一般の方に案内できるのは20弱といったところでしょうか。
機会がありましたら、このブログで詳しく紹介したいと思います。
さて、今回は「山ゆりの吊橋」について書きたいと思います。
この吊橋は塩原で最も新しく、つくりも若干違います。
皇居にかけられていたものをモチーフにしており、支柱が煉瓦で出来ています。
橋の途中に街灯がありますが、形が明治や大正を思わせてくれます。
さて、題名に書いた「山ゆり」という名前の由来ですが、
これは金色夜叉から来ていると思われます。
「金色夜叉」は尾崎紅葉という明治頃に活躍した文人の小説で、大変人気がありながらも、作者が亡くなってしまい未完のままとなっているのです。
金色夜叉は有名で熱烈なファンも多いと思うので、私が下手に語ると怒られそうですが、山ゆりの出てくるシーンがこの塩原であり、まさにこの橋のふもとでの出来事なのです。
目の前で自殺した宮を背負い自分も一緒に死のうと彼女を背負うと、その宮が大きい白ゆりに変わっていたという夢を見、その後塩原の清琴楼という宿に泊まるとそこに山ゆりが活けてあり、貫一は運命を感じたというエピソードがあり、そこから橋の名前を採ったのであろうと思うのですがどうでしょうか。
文学は不明瞭な個所を推理・研究するもの魅力だと思うので、橋の名前が本当にそこから来ているかは明確にしません。
未完の大作。
結末と共に橋の名前の由来も想像してみてはいかがでしょうか。
詳細はこちら: http://blog.livedoor.jp/shioryo1/archives/51987318.html